ポイント
- 家庭用プリンタでサーバOSに未対応のプリンタをプリントサーバに追加する
- 追加作業は、結論から言うと失敗
- パソコンをプリントサーバにして事なきを得る
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他課の職員が専門部署に確認もしないで勝手に事を進めるというのはよくあることです。
そういうわたしもつい最近被害にあいました。
「安かったから。」などという理由で、
サーバOSに対応していない家庭用プリンタを買ったらしいのです。
ネットワークに接続せずに勝手に使ってくれるならまだいいでしょうが、
それを我々が管理するプリントサーバに接続し、
庁舎内のどこでも印刷できるようにしてほしいと依頼してきたのです。
本日はその顛末についてお話しようと思います。
なお、わたしはネットワークに関してはほぼ素人ですので、
よりよい改善策があれば是非教えていただきたいところです。
プリントサーバ経由の印刷とは?
たいていの大きな会社は多数に及ぶプリンタを所有していると思います。
プリンタを一括で管理したい、
そんなときに便利なのが「プリントサーバ」なのです。
いくらネットワークが複雑でもプリンタへの印刷命令をプリントサーバが統括してるので、
プリントサーバとさえ通信できるパソコンならば、
いつでも・どこでも・どのプリンタからでも印刷できるのです。
また、パソコン一つ一つに管理者で設定をする必要がなく、
職員は使いたいプリンタのドライバを勝手に選べば自動で印刷できる環境が整います。
<プリントサーバを経由して印刷する際の一般的な概要図>
今回の問題
各プリンタにはドライバというものがあります。
これはプリンタと印刷する機器を接続する役割を担っています。
このドライバの種類もOSやプロセッサによって異なっており、
いわゆるプリントサーバと呼ばれるのは(最近ですと)「Windows Server 2016」といった特殊なものになります。
当然プリンタ側もWindows Server用のドライバがないと上記のようなことが実現できないわけです。
今回の問題は、他課の購入したものがWindows Serverに対応していない家庭用のものだったのです。
<当該プリンタのドライバ。Windows Server用が存在しない。>
試験
ものは試しです。
Windows 10(64bit版)のドライバをプリントサーバ(ここではWindows Server 2008とする。)に追加します。
これが意外とあっさり追加できてしまいました。
しかし本当の問題はここからです。
いくらテストページを印刷しても「プリンターと通信できません。」となります。
まずこのエラーの際の一般的な原因となる設定が問題ないのは確認できました。
プリントサーバからping疎通はできるのですがなぜでしょう。
試験②
なんだかわけがわからず、原因の切り分けのためドライバを普通のパソコンに導入しました。
この時、プリンタとパソコンは同様のネットワーク内です。
(プリンタ:192.168.1.10 パソコン:192.168.1.50 サブネットマスク;255.255.255.0)
するとどうでしょう。
「ネットワーク上にプリンターが見つかりません。」と出ます。
つまり一見繋がっていそうなこの状態でも、
パソコンとプリンタ間の印刷に関する何らかの物が繋がってないみたいです。
つまり一見繋がっていそうなこの状態でも、
パソコンとプリンタ間の印刷に関する何らかの物が繋がってないみたいです。
試験③
USBケーブルで接続してしまえば解決するのですが、それではなんだか負けた感があります。
わたしはだんだんネットワークを小さくしていきました。
するとどうでしょう。
やっとテスト印刷に成功したのです!
考えられる原因
もう一度ことわっておきますが、わたしはネットワークのことは不得意です。
更にいうと、明確な理由は理解できていません。
そんなわたしがここまでやって考えついた原因は、
ping疎通できても印刷用のプロトコルだとL3スイッチを越えて通信できない。
ということです。
どうやら複雑なネットワーク環境下で利用することは想定されていないようです。
まとめ
結局最初に印刷できたパソコンをプリントサーバに見立て(プリンタの共有設定)、
他のパソコンからも難なく印刷できるようになりました。
わたしの知識では全てを解明することはできませんでしたが、
同じようなことをしてダメだった方はなんらかのネットワーク的要因が災いしていると考えて良いでしょう。
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