小生の自治体では、「ネットワーク強靭化」以降、インターネット環境をVDIで運用している。

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)というのは、「デスクトップ仮想化」のことで、

すごく簡単に言うと、パソコンの中で仮想的なパソコンを動かすことだ。

馴染みのない人にはあまりイメージがわかないかもしれないが、

パソコンA上に仮想パソコンBの画面を移して操作しているのだが、

仮想パソコンBの実態はサーバC上にあるので、パソコンA自体にはそれほどスペックがいらない。

つまり、現状利用しているパソコンで、何ら問題なく、2つの環境を利用できてしまうのである。

プレゼンテーション1.jpg
イメージ図



さて、そのインターネット環境であるVDI上では、

ブラウザは主にGoogle Chromeを活用するようにしている。

VDIは移動プロファイルを採用しており、ブラウザの設定は基本的に引き継がれる。

VDI上にはあまりアプリケーションもインストールされていない状態なのだが、

数ヶ月前に写真を加工したいとの要望があったため、Webアプリの「Pixlr」を紹介した。

スクリーンショット 2018-10-04 22.57.31.png



「Pixlr」はブラウザ上で動く無料のアプリケーションで、かなり本格的に画像を編集できてしまう。

Pixlrは、Adobe Flash Playerを基礎に作られたアプリケーションのため、

Chromeの場合、このサイトをFlash Playerで使いますよと登録しておけば何の問題もなく使えていた。

スクリーンショット 2018-10-04 22.59.26.png



しかしである。

「急遽Pixlrを使えなくなった」と数日前に職員から電話を受けたのだ。

よく確認すると、この前許可設定にしたところが何もなくなっている、

つまり設定が飛んでしまっているではないか!!

スクリーンショット 2018-10-04 22.59.37.png



あわてて調べてみると、なんとビックリ。

Adobe Flashのサポート終了に向け、Chromeのバージョン69からはChromeの再起動の度に許可設定にしなければAdobe FlashのWebアプリを使えないのだ。

これは少し面倒くさい…

仕方がないが、許可設定にするしか方法はなさそうである。



Flash PlayerベースのWebアプリの使い方


まず、Pixlrのサイトから丸いAdobe Flashのマークをクリック。

スクリーンショット 2018-10-04 22.57.53.png


続いて画面中央の「このページを離れる」をクリックする。

スクリーンショット 2018-10-04 22.58.03.png


このようなメッセージが出たら「許可」をクリックしよう。

スクリーンショット 2018-10-04 22.58.13.png


今度は「再読み込み」をして完了だ。これを毎回行うのだ!

スクリーンショット 2018-10-04 22.58.23.png


以上のような手順でPixlrが使えるようになった。

ちょっと手間だが、まぁこの程度であれば許容範囲であろう。

スクリーンショット 2018-10-04 22.58.56.png